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昔語り未来に伝えたい・設立20周年米沢とんと昔の会・後継者育成へ記念誌、DVD作製
(2020年7月4日山形新聞より)


設立20周年を記念して製作した記念誌、DVDを満足げに見る
米沢とんと昔の会の丸山尚会長(S33卒)と芳村裕子事務局長

 置賜地区に伝わる昔話をテーマとした語り部の会「米沢とんと昔の会」(丸山尚会長・S33卒)が設立20周年を記念し、記念誌とDVDを作製した。特に、DVDは後継者育成の思いも込め、昨年9月と11月に米沢市内で開かれた発表会の様子を収録した。若い世代の担い手が求められる中、丸山会長は「昔語りに興味を持ち、一人でも多くの人に『やってみたい』と感じてほしい」と話している。

 同会は、活字では伝えきれない民話のストーリー性や方言の温かさを伝承しようと、各種事業を展開している。現在、会員は20人。20周年を機に昔語りの魅力を改めて発信し、後継者育成にもつなげようと記念誌、DVDを作成した。

 DVDは2枚組で、それぞれ約2時間半、約4時間の大作。上杉鷹山公が主人公となり、食のありがたさなどをテーマにした「雑煮鍋の残り汁」や「梓山のカッパ」「人間の寿命」などを収めている。また、子どもたちを対象にメンバーが語りを指導している様子も載せた。80枚製作し、市内の小学校やコミュニティセンターなどに配布。希望者には1080円で販売もしている。

 一方、記念誌には「昔語り」に対する全会員の寄稿文や“出前昔語り”をしている保育園、学童保育所などからの激励のほか、年表、主な昔語りのストーリーも掲載。「語る」上で重要な要素となる米沢弁の解説もある。

 丸山会長は「設立時と比較して、米沢弁を交えた会話が減っていると感じる。方言を伝えていくことも語り部の重要な使命と感じている」と語った。DVD購入に対する問い合わせは同会事務局長の芳村裕子さん0238(24)1724。