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道と共に置賜の発展・東北中央道開通記念し自費出版・元高校教諭の香坂文夫さん(S41卒)
(2018年2月16日山形新聞より)


置賜のまちづくりの歴史を道と水でそれぞれまとめた本

 昨年11月の東北中央自動車道福島−米沢間全線開通を記念し、元高校教諭で、米沢市のおしょうしなガイドを務める香坂文夫さん(70・S41卒)=同市城北2丁目=が「置賜の道と地域づくり」を自費出版した。江戸時代から現代までの道の歴史をまとめた本で、香坂さんは「まちの盛衰は道と共にある。こうした視点で歴史を振り返るのも面白いのでは」と話している。

 香坂さんは建設・土木を専門にし、米沢工業高などで2008年まで教壇に立った。公共事業に関する工事概要書やパンフレットなどを国や自治体から取り寄せるなどし、長年集めてきた。さらに新たな資料を追加し、2年かけて編集、執筆した。

 9章構成で、米沢藩が参勤交代の際に利用していた街道の種類、街道にまつわる歴史、第4世代となる東北中央道までの栗子峠の変遷などを項目別に整理。かつて栄えた板谷街道に立つ石碑や英国の女性旅行家・イザベラ・バードが歩いた県内の工程など、写真や図、表などをふんだんに用いてわかりやすく解説している。道路の幅員や構造など専門的な解説や置賜地域の道の駅の紹介などもある。

 2016年には“姉妹本”となる「置賜の水と地域づくり」を自費出版している香坂さん。米沢藩の重臣直江兼継が治水により米沢のまちづくりの基礎を築いたように、「水も地域づくりと密接に関わっている」と話す。「水は生活の基本で道は経済の流れをつくる。新たな道路ができた今、再度、都市計画の観点からまちの歴史を振り返るきっかけになればうれしい」としている。

 A5判、208ページで、1,500円。上杉神社内の米沢観光コンベンション協会で販売している。

地図の楽しさ感じて・香坂文夫さん自費出版(2014年1月20日山形新聞)
まちづくり詳しく解説・米沢の香坂さんが出版(2010年2月5日山形新聞)