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100年前伊佐早謙(米沢出身・明治時代教諭)の史料・家督継いだ義光歩み分かる3巻
(2018年1月17日山形新聞より)


山形大が所蔵し、このほど再発見した最上義光に関する史料集=山形市・同大付属博物館

 山形大再発見 博物館で公開

 山形大は、山形城主・最上義光に関する各100年前の編年史料(写本)を再発見し、山形市の同大小白川キャンパス内にある付属博物館で公開している。米沢出身の郷土史家・伊佐早謙(いさはやけん、1858〜1930・明治時代教諭)が編集した3巻で、30年ほど所在が分からなくなっていた。義光の歩みなどが分かる内容で、同大は「(最上家)の初期段階の史料であり価値が高い」としている。

 史料は「新編最上義光事歴」で、義光の没後300年を記念した1913(大正3)年の、義光祭(ぎこうさい)の際にまとめられた。担当したのが伊佐早で、以前に手掛けていた史料集に新たな資料を加えて新編としたと考えられている。

 同大では所蔵は把握していたものの、現物の所在が未確認状態だったが、昨年、同博物館の所蔵資料調査をきっかけに見つかった。史料は写本のため、原本の所在を含め調査していく考えだ。

 義光が家督を継いで以降の出来事が記されている。1622(元和8)年の最上家改易をはじめ、31(寛永8)年の孫・義俊の死去に伴う義智(義俊の嫡子)が後を継ぐまでなどで、年次ごとに関連する記録や古文書を収載している。加えて、伊佐早の考察も記載しているのが大きな特徴だという。

 同大付属博物館は「(諫早が進めた)最上義光研究のレベルの高さを知ることができる」としている。公開は30日まで。

  • 伊佐早謙(いさはやけん、1858〜1930) 
    • 米沢中学校教諭 M19.7〜24.6、M26.7〜30.11
    • M23(1890)から上杉家記録編集所総裁
    • T10(1921)二代目米沢図書館館長