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登山指導や捜索に尽力 米沢の本田貞夫さん(S32卒) 功績たたえ環境相表彰 
(2014年6月6日山形新聞より)

本田貞夫さん 
環境大臣表彰を受けた本田貞夫さん(S32卒)
=米沢市役所

 磐梯朝日国立公園で、長年にわたり登山者に対する安全指導や、遭難者の捜索などに取り組んだとして、米沢山の会名誉会長の本田貞夫さん(75・S32卒)=米沢市春日1丁目=が、自然公園関係功労者として環境大臣表彰を受けた。本田さんは「山が好きだったことでいろいろな出会いがあった。一緒に山を歩いた友達や先輩に感謝したい」と話している。
 同表彰は自然公園の保護と適正な利用に関し、顕著な功績があった人や団体を対象としている。本田さんは市職員になった22歳のとき、米沢山の会に入会。1975(昭和50)年からは、環境省の自然公園指導員として登山客や地元高校生らへの登山指導や、自然保護活動などに尽力した。
 山岳遭難が発生した際には、遭難者の捜索、救助に協力。本田さんは活動を振り返り「吹雪で前が見えないなんて当たり前。助けなきゃという気持ちが強かった」と語る。ことし3月に西吾妻山で遭難があった際にも雪の中、捜索に加わった。
 先月27日、市役所で小林正夫副市長に受賞を報告した。最近の登山ブームに対し、「高山植物を見ていない人が多いのがもったいない」と本田さん。また、「山というのは必要なものを自分で背負って、自分の責任で歩くのだから、それだけの準備をしなければならない」と基礎の大切さを訴えていた。

6月6日山形新聞