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わたしはこれで置賜を元気にします6 子どもの好奇心を刺激 
白鷹・「しらたかサイエンスクラブ」発足に意欲 高山義則さん(S33卒)
(2011年1月19日山形新聞)

高山義則さん
生涯研究のテーマ、カタツムリの標本を手に取る高山義則さん(S33卒)
=白鷹町荒砥乙

 神奈川県で理科教員を務めた高山義則さん(71・S33卒)=白鷹町荒砥乙=は今年、小中学生対象の「しらたかサイエンスクラブ」を発足させる。地域を元気にする言葉として「遊」を掲げた。「いい意味の遊び心を持って、子どもの好奇心を刺激したい」と意気込みを語る。
 同庁に生まれ、山形大教育学部を卒業後の1962(昭和37)年、神奈川県の三浦市立三崎中に配属。その後は主に藤沢市で教壇に立った。83年に「授業で伝えきれない、科学の不思議を教えよう」と、教員や同市職員と計6人で「藤沢市科学少年団」を立ち上げた。
 家庭の事情で帰郷する2007年まで、月1〜2回のペースで、江ノ島での野外観察、地形模型やピンホールカメラ製作などを企画してきた。
 子どもたちは予想外の結果が出た時、目を輝かせた。「紙は何でできているか」「空気にも重さがあるのか」といった素朴な疑問に答えようとする時、子どもから逆に学ばされた。
 久しぶりに見た故郷・白鷹は「自然が壊れていた」。木が枯れて昆虫が減り、キノコも出なくなった。「山と川に囲まれた豊かな土地。もっと自然に目を向けてほしい」。そんな思いで、藤沢市科学少年団の“白鷹版”を立ち上げることにした。
 「最近は本当に面白い題材が教科書から省かれている。遊びの楽しみを知らないと、興味は生まれない。クラブ活動で、探究心や生命の尊さを学んでほしい」。生涯の研究テーマ、カタツムリの標本を手に取った。クラブは4月発足予定で、藤沢と白鷹の交流も夢見ている。

理科学びにおいで 元教員の高山さん、小中生対象の「クラブ」(2010年8月25日山形新聞)

1月19日山形新聞