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「観光センター」業務幅広く にぎわい創出へ尽力
赤湯温泉旅館協同組合職員 鈴木秀範さん(南陽・H7卒)
(2009年12月21日山形新聞掲載記事)

鈴木秀範さん
同僚と3人でイベント開催に向けて互いに意見を出し合う鈴木秀範さん

 南陽市の赤湯温泉街を歩いていると、昔懐かしい古民家風の建物が出迎えてくれる。昨年10月にオープンした赤湯温泉観光センター「ゆーなび からころ館」だ。からころ館で働く赤湯温泉旅館協同組合職員鈴木秀範さん(33)=同市新田=の仕事場をのぞいた。
  鈴木さんは米沢興譲館高、玉川大を卒業し、南陽市観光協会や市内の観光ブドウ園に勤務。その後、山形市内の企業に就職したが「生まれ育った南陽市を盛り上げたい」と、からころ館のオープンに合わせて転職した。からころ館は江戸後期に同市下荻に建てられた古民家を移築して利用した建物。温泉施設「赤湯元湯」も併設している。


からころ館
古民家を移築、利用した赤湯温泉観光センター「からころ館」


  温泉街で働く旅館の仲居さんや、ホテル従業員の雇用保険加入手続きの代行なども業務の一つ。午前中、ハローワーク米沢に出向いて手続きを終え、からころ館に戻ると午後からは組合の会議資料作成や、来館者への観光スポット紹介など、忙しく動き回る。温泉街をPRするために立ち上げたブログを更新するのも職員の仕事だ。
  鈴木さんは同僚二人と相談しながら館内で開く展示会や作品づくり教室、環境問題を考えるキャンドルナイトなどを企画。観光客からは飲食店についての問い合わせが多く、「自分でおいしいと思った店を紹介したい」と休憩時間や休日は食べ歩きも行っている。
  大河ドラマ「天地人」の効果で、今年は多くの観光客と触れ合うことができた。毎日のように足湯を利用する市民もおり、同館は着実に地域にも根付き始めた。「観光客や市民に、からころ館に来れば面白いことをやっているはず、と思われるようになりたい」。温泉街がもっとにぎわうため、力を尽くすつもりだ。

091221山形新聞

周囲の清掃
からころ館を気持ちよく使ってもらえるようにと、定期的に周囲の清掃を行う。
商品の陳列
店内の商品の陳列や補充も行う。取扱商品数はオープン当時の約2倍になっている。